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よくわかる、なぜ「五輪とリエージュのロゴは似てない」と考えるデザイナーが多いのか? 

一部抜粋

リエージュのコンセプトは合字
欧文には合字という、文字のペアを合体させる表現があります。

合字の例。文字ペアの合体は、欧文活字の普遍的な作法の1つ

リエージュのロゴは、この合字という文脈でTとLを合体させたものがベースです。合字そのものはリエージュのオリジナルではありません。リエージュのオリジナリティは、「Tの右半分を上下反転して、1文字でTLの合字を表現した」という点です。また、隠し味として外円の同心円で、TLの曲線をあしらっています。リエージュのロゴにおける、デザイン上のポイントは以下の3点となります。

画像

よくみるとTの水平部分にスペースがあるリエージュにたいし、五輪ロゴでは水平部分が縦棒と密着しています。これはステンシル体がベースとなったリエージュに対し、五輪ロゴではDidotやBodoniなどのローマン体をベースにしているためです。

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以下の2枚の画像は、リエージュのデザイン展開です。これを見ると一目瞭然で、ロゴは明らかにステンシルをベースにしており、ステンシル穴を生かして他のものと重ねることを前提とした設計になっているのがわかります。正直、委員会は反論時にこちらの画像を説明するのがよかったのではないかと思います。

両ロゴの類似性
ここまでの前提があって、ようやくデザインの類似性を判断できます。

まず視覚的な要素を考えた場合。どちらもTを内包していたり、同心円をベースにした処理をしているため視覚的には類似部分が多々散見されます。特に一般層から見た場合に「特徴的な類似」と判断されるのは、右下のLのような部分でしょう。一方で全体シルエットは、リエージュロゴは円形、五輪ロゴは四角形であり類似はしていません。

結果的に「デザインは大衆がよいと感じたものが一番だから、大衆が選ぶべき」という声があがりつつありますが、それはそれで乱暴な考えです。なぜなら大衆がジャッジできるのは、デザインにおける直感的な良し悪しだけだからです。ところが前述したように、デザインは課題解決や設計であって、美しさやキャッチーさは全体の一部でしかありません。今回の軸となった展開性であったり、文脈、文化的な意義、あるいは5年後にも飽きがこないか?といったことは、ある程度の専門知識がなければ評価できないことです。

形状の第一印象だけでデザインを選択することは、建築におきかえて「ビルは外見さえよければ強度設計どうでもいい」としたり、あるいは芸能におきかえて「開会式は人気アイドルでわかりやすくすべき」と例えれば、単純な印象やポピュリズムでデザインの判断をする危険性が想像しやすいかもしれません。

仮にそうだとしてもパクリと思われるものが多すぎるからなぁ・・・