漫画『あしたのジョー』で矢吹丈が真っ白に燃え尽きたのは死んだということなのか、作者・ちばてつや先生に聞いてみた結果…

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ちばてつや氏「あしたのジョー」のラスト“真っ白”に込めた思い

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 最終回の最後のコマついても聞いた。試合終了直後のリングで、ジョーはコーナーポストを背に眠るようにイスに座っている。色のない真っ白なジョーの姿は、作品のファンでなくとも知っている名場面だろう。直前のコマでは「真っ白に燃え尽きた」とつぶやいている。連載が終了し40年が過ぎた今も、ファンは「ジョーは死んだのか?」と議論を続けている。

 ちば氏は、この場面の解釈について明言を避けてきた。今もその姿勢は変わらない。だが取材では、この場面に込めた思いを話してくれた。

 「真っ白になるまで頑張れば、新しい明日が来ると、若い人に伝えたかった。いい加減な仕事をしていては明日は来ない。やろうと決めたことに全力投球してほしい。そうすれば、きっと自分の中に何かが残る。次の何かに頑張るとき、生きるものがある」

 あしたのジョーは当時、大学生らにも人気で、漫画の読者層を大人まで広げた作品といわれる。寺山修司、三島由紀夫らも愛読し、文学作品とも評価された。だが、ちば氏の込めた思いは少年漫画らしい真っすぐなものだった。

 物語は終盤、ジョーの体にパンチドランカーの徴候が現れ、同じ症状で自分の名前すら忘れたかつてのライバルも登場する。読者はジョーの悲劇的な未来を予感したはずだ。「真っ白に燃え尽きた」というセリフは、死を意味するようにも思える。また読者には、ジョーが深刻なパンチドランカー症状を抱えて生きるぐらいなら、死んでいてほしいと考える人もいたのではないだろうか。

 だが、ちば氏が込めた思いを聞けば、悲惨な未来が待っているとは思えない。記者は、ジョーが次の人生を前向きに生きていると確信した。

 真っ白に燃え尽きるような生き方は、作品の重大なテーマの1つ。ジョーは、普通の人が求める幸せを犠牲にし、ボクシングにすべてを捧げた。ジョーに思いを寄せる女性キャラ・紀ちゃんは「ついていけそうにない」と離れ、ジョーの親友・西と結婚する。ジョーはパンチドランカーになり、廃人となる未来がチラつきながらも、己の運命や使命に身を投じる。

 多くの読者はその姿にシビれつつ「自分にはできない」とも思ったのではないか。記者がそんな思いを口にしたところ、ちば氏が言った。

なるほどなぁ・・・
周りが見えないほど何かにはまった結果、ジョーみたいな廃人のようになる
って感じか
 



 

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